150)代わってくださった
どうしてこの私でなくてあなたが?
どうしてこの私でなくてあなたが?
あなたは代わってくださったのだ。
あなたは代わってくださったのだ。
(後に長島愛生園の精神科医となった、神谷美恵子が、二十一歳のときに、ハンセン病療養所に行ったときに作った詩)
弱い人、苦しい人、つらい人を見たときに、私たちがこのように、あなたは代わって下さったのだという思いを持つことができますならぱ、それこそが本当の愛だと思います。私があなたに何かしてあげるというのではなくて、私たちのために代わって下さった、その人に対する謙遜な思い。(同右 112頁)