(319)唯一の解決の道
「人間の心にはね、科学でも哲学でも、医学でさえも解決できないものがある。
それは渇愛と不安だよ。― それを解決できるのは、それは信仰だ。」
(「こころの花」 村松英子著)
・この著者の父(医学部の精神科医)から受けた印象に残っている言葉としてこの本に引用されている。
渇愛とは、一般的には使われていない言葉である。これは、「水に渇くように、人間が、感覚的なさまざまの欲望に執着してやまないこと」。
人間の中に深く刻まれているさまざまの欲望、それに打ち勝つことができないゆえに、私たちは苦しみ、また罪を犯し、それが新たな苦しみとなっていく。そのような連鎖を断ち切る唯一の道、それが信仰であり、信仰によって与えられる聖なる霊を受けることである。