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リュウノウギク 愛媛県佐多岬半島にて 2003.11.14

リュウノウギク


 この花は、いわゆる野菊と総称される野生の菊のなかでは花も大きいほうで、葉には、独特の芳香があります。 徳島では、秋の山にて、時折見つけることができるのですが、決して多くはありません。 しかし、聖書講話のため、九州に渡る途中の愛媛県佐多岬半島においては、今回もこの花がたくさん群生しているのに出会いました。
 純白の大きめの花をたくさん咲かせている姿は、秋の山地を車で走っていてもよく目立ちました。秋の山に咲く野菊のなかまは、ほかに、ヤマシロギク、シラヤマギク、ノコンギクなどいろいろありますが、いずれも、秋らしいさわやかな雰囲気をかもしだして、秋を語りかけてくれます。 春の山は、まだ寒くて野草なども花は少ないのですが、秋には、野菊のなかまが、このように多く咲くので、山道を歩くのが、快いものとなります。 木々の葉は紅葉し、また黄色や褐色となり、木の実も赤や黒、青色などいろいろのものが見られます。 

芽を出してからの新緑、春の花、夏にたくましく茂り、秋にはそれぞれの花や実をつけ、葉もいろいろと美しく色合いを変えていく植物は、神の国の無限の多様性を暗示しているようです。なお、竜脳菊(りゅうのうぎく)という名前は、茎や葉に含まれる揮発油の香りが竜脳に似ていることに基づきますが、竜脳とは、植物の名前で、ボルネオなどにある50mにもなる大木で、それから芳香ある物質が採取でき、それも竜脳といいます。

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