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野草と樹木たち     シラネアオイ(秋田駒ヶ岳 2017.7.21

シラネアオイ(秋田駒ヶ岳 2017.7.21) シラネアオイは、高山に咲く花として、とくに愛されているものの一つです。その柔らかな淡紅色の花と大きな葉、それらは、見るものの心を包み込むような柔和さがあります。

この花を見るために、高い山に毎年のように登るーといった人の文を読んだことがあります。花にそれほどの関心がもてない人には、時間と費用、そしてエネルギーを注いで、単に特定の花を見るために登るーなど考えられないのではないかと思われます。

しかし、愛する花は、一目見るだけでも心がどこか満たされるーということがあります。次は、「星の王子さま」にある言葉です。

だれかが、200まんの星のなかにもふたつとない、どれか一輪の花を愛するようになったなら、そのひとはきっと、星空をながめるだけで幸せになれる。『あのどこかに、ぼくの花がある……』って思えるから。

聖書のなかには、神の御顔を仰ぎたい、そうして深く満たされたい、という切実な願いが記されています。神は、愛や真実そのものであるだけでなく、このような美しい花を創造された美の根源でもあるのです。

わが魂は生ける神を求めて慕い、渇く。

いつ、わたしは御前に出て神のみ顔を見ることができるだろうか。(詩篇422) 

わたしは正しさを認められ、御顔を仰ぎ望み、目覚めるときには御姿を拝して満ち足りるでしょう。(詩篇1715          (文、写真ともT.YOSHIMURA 

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