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チシマノキンバイソウ    北海道 大雪山(黒岳)2009.7.21

チシマノキンバイソウ

今年の夏、大雪山の黒岳(1984m)に登って、高山植物に親しむ機会が与えられました。今から44年前、大学生のときには、テントや燃料、食料など重い荷物を背負って大雪山系を一人で縦走したのでしたが、現在ではロープウェイとリフトがあるから、簡単に7合目の標高1500mの高さまで登ることができます。
  
ある場所から別の場所へと、長距離を車で走行し続け、着くと聖書の集会をする、このようなことだけを続けているとだんだん睡眠が十分とれなくなって体調も不調となり、徳島に帰ってからなかなか元に戻らないので、今年は集会や訪問の予定も少なくし、かつ、休養日を設けて神の創造の御手による自然の中を歩き、自然という「聖書」をひもとくことを考えたのです。
 
このチシマノキンバイソウ(千島の金梅草)とは、その名のように、北海道の大雪山や千島列島などに分布している植物で、黒岳の斜面などに群生していて、美しい鮮やかな黄色の花を咲かせています。

 花の直径は4㎝前後。

 9月中旬にはこの山系には早くも雪が降るという厳しい寒さのなかで、このように短い期間に芽を出し、美しい花を咲かせるのは、驚くべき神のわざと感じます。人間においても、人生の短さを深く自覚し、厳しい困難に耐えて神に希望をかけて歩んだ人ほど、魂の美しい花を咲かせるのを思わされます。いつ、どのようにしてこのような花がこの厳しい気候の山岳地帯に咲くようになったのか、それは神秘に満ちています。

人類の現れるはるか昔から、この山々に咲き続けてきたであろうこの花、この緑のなかに浮かびあがる黄色の花たち、それは永遠の神への賛美であり、人間よりもずっと以前からその賛美を続けてきたし、今後もかぎりなくこの美しく咲く花は神への賛美をたたえて咲き続けるでありましょう。(文、写真とも T.YOSHIMURA

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