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リづとボタン休憩室  2000/12

クリスマスという意味
 十二月になるとあちこちでクリスマスという文字を見ます。また X'mas という表記も見ます。しかしこれが何を意味するのか、とくに後の記述の意味についてはたいていの人には不可解なものです。
 クリスマスとは、英語の Christmas であって、これはクリスト(Christ) のマス(mass)という意味です。クリストとはキリストのことで、マスとは、ミサのことです。ミサというのは私たちの使っている言葉で言い直すと、「礼拝」ということです。ですから、クリスマスという言葉の意味は、「キリストを礼拝すること」なのです。  これは、新約聖書のマタイ福音書にキリスト誕生のときの記事がありますが、そのとき生まれたばかりの乳飲み子であったキリストを礼拝した、東方の博士たちのことが記されています。
 X'mas と書くのは、ギリシャ語ではキリストのことを      と書きます。それを省略しているので、X' と書いています。それと英語の mass (マス)という語を結び付けた語なのです。ですから最初の文字は英語のエックスではなく、ギリシャ語の キー( )という文字であり、キリストを現すギリシャ語の頭文字なのです。 ○静岡での植物のこと  静岡の石川昌治兄宅に泊めていただいたので、翌朝はやく、周囲の自然とのふれ合いのために付近を歩き、その時に見た植物にはつぎのようなものがありました。
 ヤブミョウガは濃い青色の実をつけていました。徳島では、ヤブミョウガは平地では見たことがなく、一部の里山で見ただけでした。
 また、徳島では、私は見たことないシロノセンダングサが川沿いに、暖かい冬のゆえかまだ白い可憐な花を咲かせていました。これは以前に沖縄の全国集会に参加したとき、会場近くの道に咲いていたのを見て以来のものでした。センダングサとは、センダンという木の葉に似ているのでそのような名前が付いています。その実は先に小さな逆向きのトゲがあり、それが衣服にくっつくのです。
 また、野菊があちこちに見られましたが、ヨメナではなく、ノコンギクでした。私たちの地方では、平地で見られる野菊はたいていヨメナなのです。この二つは外見はほとんど見分けがつかないほどですが、花の中央部にある一つ一つの管状花を取り出すと、その違いははっきりとわかります。ヨメナには、冠毛がほとんどないのに、ノコンギクは長い冠毛があるからです。葉もざらつきも違います。こんな小さな違いを見るにつけても神のわざの不思議を思います。
 その他、アカネという植物の実が黒く熟していたのも目にとまりました。アカネとは、「赤い根」の意味であって、古代から赤色の優れた染料として使われてきました。私は小学校低学年の頃からよく昆虫をつかまえては図鑑で調べていました。その時から知っているのがアキアカネという赤とんぼです。それがアカネという言葉を知った最初です。それから茜色(あかねいろ)の空とかいう言葉もよく使われます。
 それがじつは植物の名前であって「赤根」の意味であるということはずっと後に知ったことです。
 きわめて多数の植物があるにも関わらず、赤い優れた染料になるのは、ごくわずかであるし、青色の優秀な染料としては藍が断然有名です。藍も道ばたにたくさん見られるイヌタデとよく似ているタデ科植物で、それがあの美しい藍色の染料になるとは予想できないことです。
 人間は石油化学の発達でじつに多様な色素を作り出してきましたが、そのほとんどは有毒であるのに対して、千差万別の花の色、植物の緑色などはほとんどが無害なものです。人間がきれいなものを人工的に作り出すと有毒なものになるということは、不思議なことです。
 このことは、昔の住居にくらべて現在の家はじつにスマートに美しくなっています。しかし、その背後には、そうしたきれいな内装や、外観を作っている物質を製造するためにたくさんの有毒物質を使い、また新たな有害物質が生じているという事実があります。人間の作りだした物はほとんどつねに有害なものを同時に生み出していくものであり、神の創造した自然との大きな差を感じさせられます。
○県南の集会の近くにある池(周囲四キロ)では多くの鳥がいます。先ごろも集会の帰途に立ち寄ったところ、水中に立ててある数本の杭にカワウ(川の鵜という意味)がなかよくとまっていました。鵜(う)とは、黒っぽいやや大きい水鳥です。「鵜呑みにする」という言葉にあるように魚をたくさん捕らえて食べる習性があります。鵜といえば、岐阜県の鵜飼いで有名ですが、それはウミウ(海の鵜)です。
 これはかつてはたくさん日本の湖沼にいたけれどもいまは開発のために著しく減少してしまったのですが、県南の高知に近い自然の残された地帯なので、生き延びているのです。そのほか、マガモ、ヒドリガモなどのカモの仲間もたくさん見られてかつての、日本の豊かな自然を偲ばせてくれました。
  ○冬になると、葉の紅葉とともに、いろいろの実が見られます。わが家の裏山で、ヤブムラサキの美しい実が見られました。ムラサキシキブはよく、庭に植えられていますが、その仲間であるヤブムラサキは県内の低い山でもよく見られます。白いスズメウリ、黒いクスノキやヤブニッケイの実、赤いカラスウリとかカラタチバナなど、花だけでなく、実にもさまざまの色彩をもって私たちの世界に豊かさを加えているのがわかります。

平和の実現のために

 現在の自民党、公明党、保守党による連立政権、さらには民主党の中にも憲法のとくに第九条の平和主義を変えようとする動きがあります。軍備を増強して国を守れなどという人たちは、しばしばその逆に国の本体である国民を犠牲にしてしまうことがよくあるのは、ヒトラーや日本の戦前の軍部や政治家たちのことを考えてもわかることです。外国の紛争に軍隊をもって介入することは、しばしばかえって泥沼化を進めるようになることは、アメリカのベトナム戦争などを見てもわかります。
 軍備の増強でなく、他の平和的な手段、すなわち一般の人々の生活、医療、文化、教育などとの関わりを深め、助けることがはるかによい平和への貢献になるのです。日頃からそうした方面にエネルギーを注ぎ、周辺の国々の信頼を得ておれば、それが一番の安全な方策なのです。
 そうした意味で現在の平和憲法をぜひとも守っていかねばならないのです。
 横浜市の小舘(こだて)知子さんから、つぎのような印刷物が送られてきましたので、紹介しておきます。なお、下記に記したように、運営主体の団体のなかに、無教会の東京聖書集会とか、キリスト教横浜集会も加わっています。

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平和を実現するキリスト者ネット 「平和」は聖書が語る大切な榔のメッセージです。しかし人間の現実は、神の平和に背く歴史だと言っても良いのではないでしょうか。私たちは、そのような歴史を悔い改め、「平和を実現する者」として歩むようにイエス・キリストから招かれています。そこで、「戦争体制づくり」の憲法改悪の動きに抗し、武力によらない平和を創り出すためにキリスト者のネットワークが一九九九年十月に発足しました。
 キリスト教の各教派・団体と協力し、また各個教会また個人で活動している人々がネットワークを通して、平和への祈りを合わせ、情報を交換し、励まし合い、時には平和を脅かす動きにカを合わせて「否!」の声をあげています。皆さん、どうぞこの平和を創り出すネットに繋がってください。賛同をお待ちしています。

趣旨 ・中ヲかつて日本がアジア・太平洋地域を武力侵略した時、教会もこれにすすんで協力しました。私たちは、平和の福音を宣べ伝えたイエスをキリスト=救い主と信じる者として、自らの歴史の反省に立ち、日本は二度と他国の隣人に軍事的青威をあたえてはならないと決意しています。私たちは、「戦争体制」づくりを看過することはできません。そのため、各地で平和実現の働きを担っている個人やグループとの情報交換や支え合い等のネットワークを通して、平和憲法を堅持し、すすんで武力を捨て、あらゆる戦争への協力を拒否します。そして、弱い立場の人の視点から、アジア・太平洋地域の隣人と和解し、国際的な信頼を築くことを目指します。

運営主体 ○NCC(日本キリスト教協議会)加盟教団・団体
・日本基督教団・日本聖公会
・日本福音ルーテル教会・在日大韓基督教会・日本バプテスト連盟
・日本YWCA
・日本キリスト教婦人矯風会
・日本キリスト者医科連盟・キリスト教保育連盟
・日本聖書協会
・国際基督教大学教会
・日本盲人キリスト教伝道協議会
・キリスト者政治連盟
・日本友和会(FOR)
・富坂キリスト教センター
・東京聖書集会
・キリスト友会日本年会
・キリスト教横浜集会
●日本キリスト改革派教会東部中会社会間題委員会
●日本カトリック正義と平和協議会
●日本福音同盟社会委員会
●日本キリスト教会他。
○賛同費 個人 一口千円 団体 一口三千円。
特別協力金  個人、団体 一口 一万円
   郵便振替口座 00100ー5ー165064
○連絡先電話 03-3203-0374 E-mail:cp_net@jca.apc.org

返舟だより

○私どもは、毎朝夫婦で、三十分聖書を読んで礼拝の時を持っていますが、「はこ舟」が届くと三日位は、「はこ舟」をいくつかに分けて読んで感想を話し合います。一人で読むより、二人で読むとさらに恵まれ感謝です。
 私が今住んでいる所は、そんなに便利な所でもなく、東京からも結構時間がかかりますのに、自然が少なくなっていますので、休憩室に出てくるいろいろなお話を読むと私まで豊かな自然の中に身を置いているような幸いな気持ちになり、とても嬉しくなります。 (関東地方の方より) ○びわの花が咲いて、山々も美しく装ってきました。毎号の「はこ舟」ありがとうございます。内容豊かでいつも楽しんで拝読させて頂いております。野草のこと、ヒルティ先生のこと、心ち沁みます。
 老いとともに人生き悲しみのいろいろに心揺れつつも、主を仰ぎ見ることの幸いをますます感じて、ただただ感謝いたしております。詩編二三辺を暗唱して、主の御手に支えられる日々、悲しみの心が与えられて有り難い毎日です。(近畿地方の読者より)
○・中ヲテープで毎日のように、徳島の集会のお交わりに加わっているつもりで聞いております。
・中ヲ(中部地方の読者、テープ聴講者より)

○十二月二日(土)〜三日(日)は、吉村(孝)は、四年ぶりに静岡にて、前年に召された方の一周年記念会、翌日日曜日の主日礼拝、午後のクリスマス講演会と、み言葉を語る時を与えられました。土曜日は石川昌治氏宅にて宿泊をさせて頂いたほか、主にある交わりを深めることができて感謝でした。
 それぞれの題は、記念会では、「二つのいのち」、主日礼拝では、「神の愛と勝利」、午後の講演会は「大いなる導き」というものでした。主がそうした講話などを祝福して用いて下さいますようにと願いと祈りをもって語りました。そのうち、「大なる導き」を今月号に収めました。

徳島聖書キリスト集会集会案内

・場所は、徳島市バス中吉野町4丁目下車徒歩四分。
(一)主日(日曜日)礼拝 毎日曜午前十時三十分から。
(二)夕拝 毎火曜夜七時三十分から(旧約聖書を学んでいます)
・なお、毎月最後の火曜日の夕拝は移動夕拝で毎月場所が変わります。
    (現在の移動夕拝は、板野郡藍住町、徳島市川内町、麻植郡山川町、徳島市国府町の四箇所を移動しています。)
☆その他、土曜日の午後二時からの手話と聖書の会、日曜学校(日曜日の午前九時半から)が集会場にて。また家庭集会は、海部郡海南町、板野郡北島町、徳島市国府町(「いのちのさと」作業所)、板野郡藍住町、徳島市住吉、鳴門市などで行われています。また祈祷会が月二回あります。
問い合わせは下記へ。
・代表者(吉村)宅電話(FAX) 08853-2-3017

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