リストボタン休憩室    2003/6

五月末から六月にかけて、わが家の裏山では毎年ホトトギスの声が聞かれます。それは何かを呼び覚まそうとしている声のように感じます。小鳥たち自身はその本能に応じてさえずっていても、人間にはさまざまの意味と情感をもって受け止められるのです。五月二十九日に、徳島県の中央部に近い山地で、家庭集会が行われたとき、集会をしている間すぐ近くでホトトギスの声の強い声が聞こえていました。ほかにヤマガラやウグイスの美しい声も聞こえましたがこれは、天の国からの清流のようなものでした。私たちにはたえず目覚めさせ、呼び覚ます声と、汚れを洗い流してくれる清い命の水が必要ですが、これらの小鳥はそのようなはたらきをしてくれます。
ホタルが、最近わが家の付近に見られるようになり、今年はある日の雨あがりの帰宅時には二十匹ほどもが家の付近に点滅していました。どこからやってくるのか、生れたのか不可解なのです。かなり離れたところに小さな谷がありますが、そこからはかなり距離もあり、途中の山にはそうしたホタルがほとんど見られないからです。ホタルの光は弱く、点滅し、わずかの間だけですが、そこから私たちは永遠の光へと思いを引き上げられるものです。闇の中の光はキリスト者にとっては、とくにヨハネ福音書の、「光は闇に輝いている」という言葉を思い起こさせるものです。


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