リストボタン休憩室 2005/2

この頃の星(二月下旬)
夜十一時頃に、東の方をみますと、やや南よりにだれでもすぐに目に入る特別に明るい星が上ってくるのが見えます。それが木星です。木星のすぐ右下に見える明るい星は、乙女座の一等星スピカで、木星の左(東)にはやはりかなり明るい星があり、それは牛かい座のアークトゥルスです。これらの星は、よく目だつので、木星をまず見付けると他の星はここに書いた順で探せばすぐに見つかります。そして、北東の空からは、北斗七星がひしゃくを立てた形になって上ってくるのが見えます。
木星は、マイナス二・五等ほどの明るさを持ち、恒星のうち最も明るいシリウスがマイナス一・五等なので、それよりもかなり明るく、とくに「夜半の明星」と言われたりするのです。
これらの星は夜明けの五時ころになると、木星は、南西の空に動き、乙女座のスピカは木星のすぐ左に見えます。そしてアークトゥルスは、木星の上方、天頂(真上)に近いところに見えます。
都会ではこうした星も建物の照明などのため見えにくいし、高層ビルに囲まれて視界も狭い上に、地上の人工的な光がたくさんあって星の清い輝きがかき消されています。
しかし、そのようななかであっても、これらの明るい星は、見ることができるので、しばし地上の世界から離れて天地創造の神を思い、心を高みに引き上げることはできると思います。


音声ページトップへ戻る前へ戻るボタントップページへ戻るボタン次のページへ進むボタン。