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野草と樹木たち  294
  
エゾツツジ(秋田駒ヶ岳 標高1,637m

                                                2019.7.18

このエゾツツジは、樹木であるけれど、高さは1030cmほどと、草のようなツツジです。これは、本州北部の高山ー早池峰山・岩手山・秋田駒ヶ岳と北海道の高山

にしか見られないもので、冬季の強い風、氷雪に耐えるためにこのような草状になっているのだと思われます。

これは、秋田駒ヶ岳への登山道でも、途中に危険なところがあるために、ほとんどの人は用いない道であったゆえに、静けさのただなかに突然開けた花畑に驚かされたところです。

数千年あるいは何万年ともわからない昔から、神はこのような美しい色調とやわらかい雰囲気の花をそのきびしい自然環境のただなかに備えられたその不思議を思います。

エゾツツジ(秋田駒ヶ岳 標高1,637m)  2019.7.18

人間は、美しい絵画や造形をなすとき、人に見てもらうために作るのですが、神は、人間が見る見ないにかかわらず、こうした清い美に満ちた植物を分布させています。夜空の星も同様に、人が見るかどうかかかわりなく、その神秘な輝きをそそぎ続けているのと同じで、さらに神の愛やその語りかけも、あらゆる人々にー人間が気付かなくとも、たえずなされているし、 また、人間もこの世で目立ったりすることが全くなくとも、野の花のように、人知れず、清い心をもって咲いているーといった人々を神は創造されてきたのを思います。(文、写真ともT.YOSHIMURA 

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(秋田駒ヶ岳 標高1,637m) 2019.7.18