カラタチバナ わが家(徳島県小松島市) 2004年1月10日
このカラタチバナという、小さな木は、もう20年ほども以前に、低い山で野生を見つけて、その種を採取して蒔いておいたら、このような株となって、毎年実をつけています。
私がこの植物を野生状態で見つけたのは、わずかにこの一度だけです。石川県などでは、群生しているところがあり、その写真も見たことがありますが、徳島県ではそのようなところはないようです。
センリョウや、マンリョウは有名ですが、このカラタチバナはほとんど知られていないものです。
しかし、晩秋から冬の花のほとんど見られない時期にこのように、冬中赤い実をつけて私たちの目を楽しませてくれます。
実をつけるというのは、なにか心なごむものがあります。
その植物が成長し、花をつけ、そして結実するまでに場合によっては長い年月を要するものもあります。
実をつけはじめると毎年実を結び続けます。そしてその実がまた新しい植物となって増えていきます。
人間もこうしたよき実を結ぶことができるということが、聖書に記されています。
よくよくあなたがたに言っておく。
一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒のままである。
しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。(新約聖書 ヨハネ福音書12:24)