高山にある湖、その上を吹きわたる風は、いのちの水と風であり、じっさい疲れた心身をいやしてくれる天来の賜物として感じられました。
こうした水、そして花、風は人間の造ったものでなく、人間よりはるか昔からあったもの―神の直接の御手によりて創造されたものゆえ、こうしたものに心身を浸すことで、神の御手のうちに置かれているという気持ちでした。
自然というものは、私たちが適切に交わるときには、つねにそこから清い力、また美しさに触れて心身がリフレッシュされるものです。人間世界とはまったく異なる清い世界だからです。
(文・写真 T.YOSHIMURA)
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