この花は、私たちのふつうの生活で取り上げられることは少ないようです。白く小さな羽のような花びらであり、木々の中でとくに光が射しているところなどでは、静かに白く輝いているように見えるものです。
子供のころから近くの山で見かけていても、だれも名前を知らず、花瓶にさしてあるということもなく、花が咲く期間は短いし、咲いていても、幹の上のほうで花の形もよくわからず、枝を折り取ることもしにくいからです。平地では庭などでも見かけたことはありません。白い花びらは細く、長さは6~7ミリ程度のものです。
高さは5~15メートル程度となります。
アオダモという木の名前は枝を切って水につけておくと水が青くなるからです。このアオダモのなかまは、トネリコと言われ、このマルバアオダモも、別名トサトネリコともいいます。ヨーロッパのトネリコの仲間では巨木になるため、北欧の神話にも登場し有名なものです。トネリコという変わった名前は、トヌリキ(戸を塗る木)よりきたと言われます。
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