この花を撮影した秋田駒ヶ岳は、標高1,637m、全国に多い駒ヶ岳という名前の山のうちでは、最も花の多い山として知られています。北海道の聖書集会の帰途、青森から鶴岡市に向う途中、車で八合目まで登れるので、立ち寄った山です。
この高山に咲くチングルマは、中部地方から北の北海道やさらに、サハリン、カムチャッカ、アリューシャン列島など寒い北方にかけて咲くという厳しい寒さに絶えて咲くものです。関西から南部では見ることができないのですが、中部以北では高山に咲く花のうちでもとくによく知られているものの一つです。名前は、花の終わったあとの実を付けた姿(小さい写真)が、子どもの遊ぶ風車(カザグルマ)に似ているために、稚児車→ チングルマ となったといわれています。