アケビ 徳島県小松島市日の峰山 2003.4.17
アケビとは、「開(あ)け実」から来たとも言われています。
秋10月頃に、大きな、ほんのりうすい赤色になった実が、真ん中からぽっくり割れて、柔らかな実の内側から、種をたくさん持ったすがたを見せるようになります。
あまい果肉はわずかしかありませんが、その秋らしい姿、色合いなどとともに心ひかれるものです。
しかし、このアケビの花を知っている人はごく少ないと思われます。
つる植物では、フジとともに、5本の指に入る名花だと言われます。
たしかに初々しい新緑の葉とともに、ほかに類のないような形の花をたくさん咲かせる姿は心に残るものです。
新芽の出る少し前までは、ただ枯れたような、つるだけが見られたのに、春になるとたちまち新芽を出して、このような美しい花を咲かせます。
植物は最も身近にあるものですが、そのさざまの色や形の神秘を思うとき、こうした植物を創造した神の御手を思わずにはいられません。
なお、わが家は日の峰山を少し上ったところにあるので、遠くの山に行かなくともこうした自生の植物に出会うことができます。
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