ナツズイセン 徳島県海部郡海陽町 2006.8
海陽町とは、徳島市から80キロほど南、高知県に近いところです。
市街地から遠いために、自然が豊かに残された地方です。田園地帯の道のかたわらに、このナツズイセンが咲いていました。この花は、外見からも分かりますが、ヒガンバナの仲間です。
なお、冬に咲くスイセンもヒガンバナ科です。
最近では、この花の仲間の美しさに注目して、いろいろな園芸品種が作られていますが、素朴な美しさは、やはり野生のものには及びません。
夏の暑いときは、草花や樹木も多くは花がなく、緑一色ですが、そうした中に、ただ一つこのように、淡い赤紫色の花をつけているのは、目立つものです。
ヒガンバナは、花が終わったあとに、葉を出しますが、このナツズイセンは、逆に春に出た葉が枯れたあとに、このような
50〜70cmの長い花茎(かけい)を出して花をつけます。
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