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ネジキ 2006.7.6

ネジキ 2006.7.6

ネジキ      徳島県小松島市  日峰山           2006.6.10

この、白い鈴が10個ほども横に並んで咲く花は、ネジキという木の花です。下に向きに咲くすがたは、地味ですが、清い美しさのある花です。私は子どもの頃から山にあるこの白い花が初夏に咲きますが、印象的で、この木の名前は何というのだろう、と思っていました。それが、ネジキという名前であるとわかったのは、かなり後になります。 それは、この木は自然に少しねじれたようになるからです
樹木としてはあまり大きくならず、せいぜい3〜5m程度です。

これはツツジのなかまです。 ツツジというと、ほとんどの人が思い浮かべると思われるのは、サツキや道路際に多く植栽されているヒラドツツジのように大きいはなびらで、朱色(赤)や、赤紫、白などなどいろいろのものがあるタイプだと思われます。しかし、ツツジには写真のような、釣り鐘状のものも多くあります。アセビやドウダンツツジもこれに似たかたちを持っています。
この真っ白な花を咲かせるネジキですが、冬になると、枝先のほうの枝が光沢のある鮮やかな赤色となって美しく、ほかの樹木には見られないもので、これも私が子どものときから注目していたものでした。
植物にはこのように、花や葉、また幹、枝のつき方、木の全体としての姿(樹形)など実にさまざまの多様性が見られます。それらが、人間にたえず語りかけていると感じられてきます。人間の世界のこまごました問題ばかりを見つめていると心が狭くなってきますが、植物の世界のさまざまの多様性を見つめ、その他の自然の限りなく変化に富んだゆたかな姿を見ていると、万物を創造された神ご自身の無限の能力がそこに映し出されているのが感じられ、心を広くしてくれます。