トサミズキ (マンサク科) わが家の庭にて 2008.3.8
春の暖かい日がを浴びて、トサミズキが咲き始めました。この淡い黄緑色の花は、梅の花が終わるころにちょうどバトンタッチをするように、つぼみがふくらみ、次々と花を咲かせていきます。この色調は春のいのちを感じさせてくれるものです。この木は、高さは2〜4メートル程度にしかならず、枝を次々と上下左右に伸ばし、また幹もわが家のものは芸術的な曲線を描いて独特の姿となっています。
色も花のすがたも、樹木の花としてだれもが親しみを感じるものだと思われます。 このトサミズキは、もともと高知県の石灰岩地などに自生していたということからその名前があります。日本の広い地域でわずかにこのところだけにしかなかったというのも、不思議です。なぜそこだけに生じたのか、といった理由はだれも分からないことです。現在は各地に植えられて春の訪れを告げるものとなっています。
この花は、梅やサクラなどと全く異なる花のつくりです。それぞれの花が独自の個性をもって私たちの前に示されます。
人間もそれぞれが独自の存在としてつくられ、それぞれに深い意味を与えられてこの世に生まれてきたのだと思われます。
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