駒ヶ岳と大沼(北海道) 2011.7.21 |
北海道の西南部の瀬棚での聖書集会に行く途中、国道近くにあった大沼国定公園に立ち寄りました。長距離にわたる車での移動では体調が不全となりがちなので、ときどき車をおりて 歩くようにしています。歩きながら次の目的地での聖書の内容などを考えることができ、また付近の植物などを調べることができます。 この駒ヶ岳は、列車で函館から北海道に入ったときに目に入ってくる山で、標高 1131m、山麓には、噴火によって川がせき止められてできた湖である大沼、小沼などの湖沼が、写真のように広がっています。 この駒ヶ岳には、今から46年前、私が大学生のときに、テントや食料などを持って、大雪山や知床半島の羅臼岳などほとんど山ばかりを目指した旅をしたことがあり、この山にも、大沼駅から何時間もかけて登ったのが強く印象に残っています。その頃は、この付近にほとんど観光客もおらず、駅から降りて、一人で遠くの駒ヶ岳目指して歩き始めたのでした。 現在では、大沼のいろいろな小さな島になっているところに橋が付けられてあり、植物を観察しつつ、湖、沼とときどき見え隠れするこの駒ヶ岳を見ながら歩くことができます。 湖では、この写真の右下には、スイレンの花、そして別のところには、コウホネが黄色い花を咲かせていました。 この駒ヶ岳は、かつては富士山のような山容で高さも1700mほどあったけれども、江戸時代初期の大噴火によって崩れ落ちて現在のようになったとのことで、大沼から見る山容は、優美ですが、別の地域からみると、同じ山とは思えない荒々しい男性的な山容を見せています。 この付近が訪れるものの心を惹くのは、こうした優美さと力強さ、そして湖にたたえられた水のうるおい、植物や水鳥たちが溶け合って自然のよさを感じさせてくれるからです。 湖に満ちる水は、主イエスの言われた いのちの水を思い起こさせ、優美さはキリストのこまやかな愛を、そして山の力強さと泰然たる姿に接して、それを創造された神の力強さが思いだされます。 そして青い空、白い雲も、神のかぎりなく大きい御手のわざへと心を誘ってくれます。 湖面のさざなみも、無音のメロディーを奏でているのです。 自然は私たちが心を静めて接するほどにさまざまの天の国の賜物を与えてくれるものです。 (写真、文: T.YOSHIMURA ) |