この植物は、名前のとおり、草のようですが、草の仲間でなく、落葉小低木で、キイチゴの仲間です。
この写真を撮った場所は、県南部の山間部の谷川で、徳島市からは、70キロほど南の山ばかりの地域です。
ここからさらに10キロほど南に行ったところでの月に一度の聖書の学びの集りの帰途に車から降りて山道に入って見いだしたものです。
この花が塾すと赤い実がなって食べられます。
一度庭に植えたらあちこちと広がる強靭な生命力をもった植物ですが、花はこのように、純白で私たちの心を惹くものです。
この花が咲いていた場所は谷川のほとりであったので、その澄みきった水の流れとあいまって、春に満ちている命が花と水の双方から心に流れ込んできたものです。付近には誰一人いないので、ただ谷川の流れの音のみでした。
都会では、このような自然に満ちた場所に行くことはなかなか難しいことです。
田舎ゆえに、また四国の南部という、交通の不便なところゆえに、昔ながらの自然のたたずまいが残されていて、そこに神の創造のうるわしさと清い世界に接する恵みが与えられています。 (文、写真ともT.YOSHIMURA)
|