休憩室 2000/5
○五月の植物
初夏となり、なにより五月は初々しい新緑が毎日心にうるおいを与えてくれる季節です。その新緑のなかで、さまざまの植物が花を咲かせています。
香りのよい五月の花と言えば、すぐに思い出す花があります。フジです。このフジの花はとくに有名なので知らない人はいないのですが、その香りが素晴らしいということはあまり知られていないようです。
五月の山間を通るときに、あちこちに美しいフジの花が見られます。柔らかな色調といい、その姿、そして香りもともに優れていて、神の芸術品のような気がします。
徳島でよく山間に見かけるのは、たいていは単にフジ(ノダフジ)といわれるもので、花の房が長く、つるは右巻きですが、徳島から香川にかけての阿讃の山では、つるが左巻きで花の房が短いヤマフジを多く見かけました。
同じフジでも、このようにいろいろの変異があるのは興味深いことです。
同じマメ科の樹木に咲く花で、やはりよい香りのする五月の花といえば、ハリエンジュです。これはニセアカシアとか単にアカシアとも言われ、何十年か昔によく歌われた歌に出てきたこともあって、広く知られていますが、本当のアカシアというのは、これとは別の木です。ハリエンジュは枝に鋭いハリがあるのでそう呼ばれています。
ミカンの花は、その香りがよいことを知らない人も多いようです。ミカンといえばまずビタミンCの豊富な果物としてのみ思い浮かべるからです。
しかし、その純白の花と心を引きつけるような香りもまた忘れられないものです。
○私の住んでいる徳島県小松島市の周辺では、シラサギといわれるコサギが多く見られます。また、黒みがかったゴイサギやうすい灰色がかったアオサギという種類も時には見かけます。このような比較的大きな鳥がのどかにすんでいることは心をなごませることです。
野草や樹木、そして小鳥や昆虫など、それらの自然の生物たちは人間の造ったものにはない、深みと味わいがあります。自然のなかでこうしたものに常に接している心には荒々しいものは生じないはずだと思われます。
最近の少年たちの悲しむべき事件の背後には、こうした自然とのふれ合いがあまりにも少ないということが一つの原因としてあるようです。
返舟だより 2000/5-5
○五月十三日土曜日の午後から、元「祈の友」主幹であった、中山 貞雄氏が私たちの集会を訪れ、土曜日午後の聴覚障害者を交えての小集会、日曜日の主日礼拝、そしてその後の大学病院個室での集会、さらに「祈の友」会員で入院されているBさん他を訪問されました。
中山 貞雄氏は島根県で浜田独立教会を起こされて伝道の働きに従事されている方で、今回はとくに「祈の友」についても話し合う機会が与えられました。
○ある「はこ舟」誌の読者の方から、四国にきて初めて無教会という集会があるのを知り、どうしてキリスト教にもいろいろの派があるのだろうかとの来信がありました。その方は、聖霊派の方だということです。
また、教会のいろいろの問題に直面して無教会のあり方を知りたいと言われる方もいます。こうした要望は今までにも何度もありましたので、ときどき、これからも無教会について断片的ですが書いてみたいと思います。
今月号で無教会について書いたのは、その一つです。
どのキリスト教の教派も大体においては、十字架や、復活を重んじ、キリスト中心、聖書を神の言としていると主張しているので、それだけではどこがどう違うのかわからないわけです。
神は樹木や野草を実にさまざまの形に創造されました。一本の木を見ても、全く同じ葉は二つとないわけです。また、昆虫やほかの動物たちも驚くほど多様性があります。神は画一的なのを好まれないのです。
無教会というあり方も、神のご計画のうちに日本にとくに造られたのであって、それぞれの樹木や野草がその特性を発揮しているように、私たちも無教会という集まりの特性を発揮していくことで、神の栄光を現していくことができればと願っています。
徳島聖書キリスト集会集会案内
・場所は、徳島市バス中吉野町4丁目下車徒歩四分。
(一)主日(日曜日)礼拝 毎日曜午前十時三十分から。
(二)夕拝 毎火曜夜七時三十分から(旧約聖書を学んでいます)
・なお、毎月最後の火曜日の夕拝は移動夕拝で場所が変わります。
☆ その他、土曜日の午後二時からの手話と聖書の会、日曜学校(日曜日の午前九時半から)、
☆ 海南、北島、国府、藍住、徳島市住吉などでも定期的な集会があります。
☆ また祈祷会が月二回あります。問い合わせは左記へ。
・ 代表者(吉村)宅電話(FAX) 08853-2-3017
・ E-mail:typistis@m10.alpha-net.ne.jp
・ 集会場の電話 088-631-6360
(なお、前号で私のメールアドレスのなかで、・・@ma10・とあるのは、右に書いたように、@m10 の誤りでしたので訂正します。)