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血が固まりやすい

 私たちは心配をしたり、恐怖を持ったり、あるいは不安や怒りが、体内の血の状態と関係があるとは、ほとんど考えてもみないことです。しかし、この点について、学生の試験などを用いて実験したところ、試験中には、血液が凝固する時間が非常に短くなっていたということです。また、ある人たちに検査、採血するといっておいたところ、不安を多く持った人ほど、血が固まりやすくなっていたとのことです。(*
 ようするに、緊張したストレス状態では血が固まりやすくなっている、そのほかにも、こうしたデータがあるとのことで、私たちの心の動きと無関係なように思われる、体内の血液の状態が深く関わっているということに驚かされるのです。
 血が固まりやすい状態となっていると、脳梗塞、心筋梗塞といった病気になりやすくなるし、老人性痴呆の多くは、血管性のものと言われており、血が固まりやすいという状態は、脳や心臓といったとくに重要な部分に大きな影響を及ぼすことがわかります。
 しかもそれが心の状態と深く関わっているというのです。
 こうした点を考えると、聖書で言われている、主にある平安、主にある喜びや感謝ということが心身によい影響を及ぼすことがわかります。

*)「血液の不思議」70P 講談社刊

○八月も終わりに近づき、ツクツクボウシが夏の終わりを告げています。都会でも公園などの木にはセミが多くみられて、日本ではどこにでもなじみ深い昆虫です。セミは、はかない虫の代表のように言われます。しかし、幼虫として土のなかで、数年から十七年も生きていると言われます。アブラゼミ、クマゼミなどなじみあるセミは、六〜七年、アメリカの十七年ゼミといわれるものは、その名の通り十七年も地中で過ごすのです。
 このようなセミでは、地中が本当の生活で、わずか十日ほどの地上の生活はほんの仮の生活のようなものといえます。そのとき、自由に空中を飛びまわり、大きい声でなくのです。しかしそれは本当にはかない期間です。
 私たち人間のことを考えてみますと、地上の生活はせいぜい七十年〜八十年ですが、神を信じて生きた者は、死後にキリストと似た姿へと変えられて天の国にて、神やキリストとともに永遠に生きると約束されています。この永遠の命に比べると、地上の生活はほんの短い一瞬で、仮の生活のようなものです。そして、この肉体という衣を脱ぎ去ったあとの、天での生活こそが、私たちの本当の生活でそこにいたるまでの準備期間が地上の生活だと言えます。天での生活はもはや終わることなく、苦しみや悲しみに悩まされることもなく、過ぎ去ることもないのです。

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