休憩室 2002/5
○ウグイス
我が家では、毎日ウグイスの美しいさえずりが聞こえてきます。ウメにウグイスという言葉もありますが、ウメの咲く頃にはほとんどさえずっていなかったのですが、新緑の美しい現在では間近にその歌が聞こえてきます。ちいさな体からあのような澄んだ声、しかも大きな声が出されるのには驚かされます。自然の中からの音は水の音、風にそよぐ木々の音などとともに小鳥のさえずりは心に神の国からの水を注いでくれるものです。
○ウツギ(ウノハナ)
五月になると、低い山地ではあちこちにウツギとそのなかまが見られます。谷間の木々の緑があふれているようなところに純白のウツギが咲いているととりわけ美しく感じるものです。ウツギ(空木)とはこの木の幹が中空なのでこの名があり、ウノハナというのは、卯月(陰暦四月)に咲くからとも言われますが、卯の花が咲くから卯月というのだとも言われます。古来、ホトトギスなどとともに、初夏の代表的風物の一つとされ、白く咲き乱れるさまは、雪、月、波、雲などにたとえられたということです。水晶花、夏雪草(なつゆきぐさ)、垣見草(かきみぐさ)その他いろいろな名前があります。
多くの人が、ウツギという花で思い出すのは、つぎの歌ですが、現在では様々の庭木があるためか、ウツギを庭に植えているのはほとんど見かけたことがありません。
うの花の 匂う垣根に
ホトトギス 早も来鳴きて
しのびねもらす 夏は来ぬ
これは佐々木信綱作の「夏は来ぬ」の一節です。しかし、ウノハナには香りはなく、この歌で言われている、うの花が匂うというのは、「色が映える」とか、「生き生きとした美しさなどが溢れる」意味だと考えられます。なお、こうした意味では、讃美歌にも「星のみ匂いて」(讃美歌一一五番一節)のようにあります。
この歌でもホトトギスとともに歌われていますが、この季節には確かに現在もホトトギスが飛来してきて、その印象的な強いさえずりを聞くことができます。
お知らせ
○第二九回 キリスト教四国集会(無教会)は六月十五日(土)〜十六日(日)の二日間、徳島市での開催です。五月三十一日が申込締め切りとなっていますので
、参加希望の方は申込をして下さい。申込先はこの「はこ舟」の末尾に書いてある住所、電話などを用いて、吉村まで。
この四国集会が、主の祝福されるものとなり、「主の平和」が参加者に与えられ、聖霊の注がれる集会となりますように。