返舟だより 2003/4
○私たちのキリスト集会では、もうずっと前から、クリスマスの特別集会とともに、復活祭(イースター)にも特別集会をするようになっています。それは、いつもの日曜日の礼拝集会とちがって、「子供とともに」とか、「讃美のひととき」、「証しと感話」、それから「食事と交流の会」などのプログラムをもうけて、とくにふだんは礼拝集会などに参加していない人たちにも働きかけて、最も重要な「復活」ということの真理に触れて頂くという目的です。
特別集会とすることによって、一ヶ月以上前からそのイースター集会が祝福されるようにと、祈りをもってそのことを覚え、備えていくことで、主がそこに働いて下さり、ふだん参加していない人や初めての方なども参加されて、いつもそこに新たな神の恵みを与えられて感謝です。
○…ストー夫人の「アンクル・トムス・ケビン」の言葉のなかに、聖霊に導かれた言葉のあるのに今も心の糧を与えられています。フローレンス・ナイチンゲールについて、また内村鑑三の文語の文章を、現代文にわかりやすく直した文を読み、益を受けています。…(関東地方の方)
・この方は、八〇歳を越える方ですが、この方が、今年三月二四日に書いた原告意見陳述書を送って下さいました。これは、テロ対策特別措置法と自衛隊の海外派兵に反対する原告団、二百五十三人による訴えに伴って書かれたものです。
自分はかつての日本軍人として誇りをもっていて戦争に加わっていたが、敗戦のときにいたベンガル湾の島から無事、生きて帰ることができた。二六歳までは、明治憲法のもとに生きて、それ以後は日本国憲法のもとで生きてきた。そのために、「このふたつの憲法の中に生きてきた者として最も深い印象は、日本国憲法がいかに優れた憲法であるかを身をもって体験したことであります。…」そのあとで、この二つの憲法の本質的違いを列挙し、とくに最近の自衛隊派遣や新しい法律制定のことへの強い反対を述べています。
「…この日本の自衛艦派遣を可能にした法律、テロ対策特別措置法を憲法違反と言わずして何を憲法違反というべきでしょうか。私たちの誇りとする平和を守ってきた憲法第九条が無視され、蹂躙されることにこれ以上黙することができず、テロ対策特別措置法海外派兵違憲訴訟の原告の一人に加わった次第であります。三権分立、司法の権威を守る裁判長が、この法律の違憲性を直視して、歴史に残る英邁(えいまい)な判断を下されんことを国民の一人として心からお願いするものであります。」
一切の戦争に加わらないとする、日本の平和憲法の精神こそ、現代のような不安定な時代にいっそう重要性を帯びていると考えます。そしてこれは、聖書にあるキリストの精神にもかなうものであり、キリスト者としてもこの憲法をなし崩しにしようとする勢力に反対するものです。