リストボタン休憩室   2005/10


宇宙の広大さ

秋の空はことに澄み切って見えるときが多い。ことにこのところ、夕方には南西の空に金星の目を見張るような輝きが私たちを見つめているし、日が暮れてからしばらくすると、今度は東の空から赤い大きな星(火星)が私たちを見つめています。
そしてそうした特別に明るい星以外に、無数の星たちが輝き始めます。この星たちはどれくらい遠いところからその光を送っているのか、知れば知るほど宇宙の広大無限に比べて、人間のいかに小さいかを知らされます。
宇宙という言葉で連想する夜空の星はどのくらいの距離なのか。
夜空に見える恒星のうちで、最も近い星はケンタウルス座アルファ星ですが、それは光の速さでも四・四年もかかる。これは、四十兆七千億キロメートルにもなる距離です。
このような想像できないような遠い星が、宇宙にある最も近い恒星です。そして太陽系を含んでいる銀河系宇宙のとなりにある、肉眼でも辛うじて見える星雲は、アンドロメダ星雲であるが、そこに至る距離は、二百三十万光年もあります。
光が四年あまりかかって到達する距離でも、私たちは到底その長さがわからないほどであるのに、その光が二百三十万年もかかって到達する距離というのは、もはや我々には漠然としたとてつもなく遠いという感じしか分からない。
しかもそのような星雲が無数に宇宙にあるというのです。
このような広大無限のような世界が宇宙なのであるが、神はそのような宇宙そのものを創造されたのであって、いかに無限に壮大なお方であるかが感じられます。
そのような神が小さな人間一人一人を愛をもって見守り、導いて下さるということは、奇跡のようなこととして感じられるのです。
昔は、巨大なビルもなく、また、車の走行がもたらすおびただしい微粒子状のゴミや、排気ガスもなかったので、大気の透明感は現在とは到底比較できないものがあったと思われます。
そのような澄み切った大気のなかを貫いて輝く金星は強い霊感を与えるものとなったであろうことは容易に考えられます。
じっさい、聖書の最後の書である黙示録には明けの明星としての金星が、主イエスを象徴するものとして現れます。

わたしは、ダビデのひこばえ、その一族、輝く明けの明星である。(黙示録二二・16

明けの明星の輝きを見て、そこに主イエスがその光の背後から語りかけているように感じたからこそ、このように記されているのだと思われます。
自然の何にも汚されない清さと光は、このようにはるかな昔から人間に神の世界や神の言葉を暗示し、指し示してきたのです。
現代は都会ではますますこのような心を惹く星の姿はなくなってしまいましたが、そのときでも、霊の星たるキリストは、いっそうの輝きを、求める人に明らかにしていくことでありましょう。

秋の野山

私は山を歩く時間は近年ではほとんどなくなってしまいましたが、県の内外をキリスト教の集りで聖書講話のために移動
るので、その時に車を降りて付近にある野草を見付けて調べることがあります。
山間部では、ヤマシロギク、シラヤマギク、ノコンギク、ヤクシソウ、リュウノウギク、シマカンギクといった、野菊の仲間が一〇月も下旬になると次々と咲き始めます。これらは花の美しい野草がなくなりつつある最近であっても、少し山路をいけば見出すことができます。
山の緑一色を、その山道を飾るようにこれらの可憐な野菊たちが咲きます。
私たちの御国への道においても、このような白や黄色、あるいは青紫などさまざまの色合いの花が咲いています。それはよき書物との出会いであったり、各地での新たなよきキリスト者たちとの出会いや、罪深い人間の働きが祝福されて、意外なところで新たな働きをする人が与えられたり、小さな印刷物がどこを通っていったか、新たな人が読者として加えられたりします。
こうしたことはすべて、日々の私たちの歩みの道における野菊のようなもの、香りあり、周囲につねに神のお心をあふれるように語り続けています。


リストボタン編集だより

来信より
・私はキリストを信じて四十年近くなりますが、復活のことがなかなか分かりませんでした。聖霊を与えられているにもかかわらずです。しかし、「いのちの水」誌により、私の内に与えられている聖霊は、キリストの復活の御霊なのだと知らされたとき、復活は私にとって確かなものとなりました。感謝いたします。(関東地方の方)

今月は、予期しないことが生じたり、集会関係の仕事がいろいろとあったため、また体調も十分とはいえなかったために、「いのちの水」誌を仕あげることがなかなかできず、遅れて発送することになりました。 十分な校正もできなかったので、思わぬ誤りもあるかとおもいます。 このような土の器にも主が真理を注いで下さり、それを用いて下さることを願っています。


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