リストボタン休憩室  2005/11


十一月中旬に松山から大分に向かうとき、佐多岬半島を通りました。この半島は九州に向かって差し伸べるように長くのびています。そこには白い野菊、リュウノウギクがとても美しく、しかも多く見られます。この植物の名前は、竜脳というボルネオやスマトラに自生する樹木があり、香料や薬用になる物質を含み、この物質もリュウノウといいます。この香りに似ているところからリュウノウギクという名がついています。
この野菊は、関東地方から南の本州や四国、九州の一部にあると記されています。徳島でも見られますがどこにでもあるわけではなく、たまに見つかるとその香りや、野生のキクとしては大きく美しい花によろこばしい気持ちになります。
しかし、佐多岬半島では山道のあちこちに多く咲いていて、その群生に驚かされます。
秋の山道を彩る花で、こうした自然に昔から咲き続けてきた花は、神が種をまき、育てて増やし、神の御手によって花開いている感じが強くするもので、目と心を楽しませてくれたことです。

アサギマダラ
十一月の中頃に近くの花にアサギマダラという美しい蝶がとまっているのが見つかりました。毎年数回わが家のある山付近にも訪れるのです。花の蜜をすってしばらくしてひらひらと周囲を飛び、どこへともなく姿は見えなくなりました。あのようなゆったりした飛び方で弱々しく見える羽でありながら、二千キロもの距離を海を越え、吹きつけてくるであろう風雨にも耐えて飛んでいくということがマーキングによって確認されています。 あの蝶を見たことのある人は、それがそのように長距離を飛んでいくということはとても信じがたいことです。
弱いものにも、神はそのように不思議な力を与えているのを感じます。
私たちも、実に弱いものでありながら、神によって支えられ、力を与えられて霊的な高みへと、地上の汚れからはるかに遠くの清い世界へと導かれるのを思ったのです。
日々見ることのできる、白い雲の浮かぶ青い大空、夜のまたたく星などは、私たちが最終的に導かれていくところを指し示しているように思われます。つねに私たちのまなざしを天に向けるように、との神の私たちへのお心がこもっているようです。
天に宝を積め、といわれた主イエスの言葉も思いだされます。


リストボタン編集だより

来信より
「はこ舟」(「いのちの水」の以前の誌名)三五四号の中に、「キリストを信じることができたら、一億円の宝くじが当選したよりも桁違いの収穫です」とありました。
私はいまから信じますと言うばかりです。以前から、「はこ舟」を読んだ方がいいと思いつつ、そのままにきました。忘れるほどに。
しかしそのような私であっても、神様は私のことを忘れてはいませんでした。○○県を出てからは涙がでませんでしたね。心から笑う事も出来ませんでした。
しかしそんな中にも神様がいたことが、今わかりました。悔い改めるばかりです。(教会に行ってもイエス様を知りませんでした)今はイエス様が信じられます。(関東地方の方)

・現在は五三八号なので、二〇〇号近く以前の「はこ舟」を読み返したいと希望される方もおられて、郵送したところ、ここに引用したようなことを書いてこられました。
たしかに、人は忘れても神は忘れない、人の心が変わっても、神のお心は変わらない、人は消えていくが、神は永遠に消えないお方、人間は不信実であるけれど、神はどこまでも真実


日本に来ての印象
中国から、日本に来て一カ月になる中国の若い留学生(女性)に、あなたが中国でいたときに思っていた日本と、一カ月を日本で過ごして感じたことと何が一番印象に残っているか、を尋ねたところ、次のように言った。

第一に印象的なのは、自分が中国で日本語を学んでいたとき、ビデオや映画を用いたが、そこでは、日本人が中国人を軽蔑したりしている様がよくあった。しかし、実際に日本に来てみると、そのようなことはなくて、日本人はやさしいと感じた。
しかし、中国との戦争のときには非常に悪い、残酷なことをした。どうしてこんなに同じ民族が変るのだろうか。
また、日本に来て驚いたのは、新聞などが、世の中の悪いこと、犯罪などをたくさん書いている。中国ではこうした暗い記事は小さいこととして、どこにでもあることだから、書かない。そのようなことでなく、国の政治や社会的な問題を中心に書いている。

その人とは別に、ペルーから日本に学びに来ている人(男)に同様に尋ねたところ、彼はつぎのように言った。
まず、日本人は、正直だ。つぎには、安全な国だ。
ということであった。
お二人とも、日本に来て徳島大学で学んでいて、一日の多くの部分は大学生や教師たちとの交わりであり、それゆえに見下したりはしない。帰って親切なひとたちがいるし、正直だとうつったのであろう。
次には、日本は安全な国だということ、これは多くの外国人が感じている。


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