どうか、主があなた方を、お互いの愛とすべての人への愛とで、
豊かに満ちあふれさせてくださいますように。
(Ⅰテサロニケ三・12)
真の世界遺産
最近の日本の政治状況を見ると、目前の選挙のためにはなりふりかまわないという状態で、目にあまる。巨額の金を選挙目当てに国民にばらまく、のちの世代に膨大な負担を強いることになるにもかかわらず、経済の建て直しと称して選挙目当ての多額の予算を高速道路や無駄な事業を起こして注ぎ込む、対立相手の政党の攻撃、わずか数カ月しかない時点で閣僚や党の役員を変えようとしたり、あるいはとにかく人気のある人、有名人にすり寄っていく…等々。
すべてこれらの状況は、目先のことしか念頭にないということである。
それに対して、聖書の世界はいかに異なっていることだろう。はるか千年、二千年を経ても古びることのない真理が一貫して語られている。古代のローマ帝国、中世のさまざまの世界の状況、近代の革命、飢えや貧困そして科学技術の発達や大規模の戦争、人口の増大、環境問題、等々ありとあらゆる変化にもかかわらず、しずかに流れる大河のように真理をこの世界に流し続けている。
聖書の真理は、目先のことでなく、過去数千年を通し、また現在の時代にも、そしてはるか未来、世の終わりにいたるまですべてを洞察した内容となっている。
インターネットやその他の手段でますます目先のできごとに動かされる様相を見せている現代にあって、聖書の永遠の真理こそ、人類にとっての究極の遺産、世界遺産なのである。