休憩室
○最近の夜空の星たち
夕方には、八時ころから十時近くまで、土星が西空にやや低く見えています。また、南の空のやや低いところには、さそり座の一等星、アンタレスがその赤い色で輝いているのが見えます。
早朝四時ころには、東にすばらしい光で輝く明けの明星(金星)、すぐ右手(南寄り)には赤い火星が見えますし、南の空には、木星の澄んだ強い輝きが見えます。天気のよいときを見計らって起きると美しい惑星たちの光がほかに比べようのない清い光をもって迎えてくれます。
金星も木星も、星や星座にうといひとであっても決して見間違うことはない強い輝きなので、いままで金星や木星を見たことがないという方は、ぜひ早起きをして見てほしいと思います。
これらの星の輝きを知らないなら、黙示録において、なぜ明けの明星がキリストにたとえられているのか分からないと思われます。 なお、木星は、夜十一時ころには、東の空にその澄んだ光を見せています。
木星とか金星などの名前は小学校のときから誰もが知っているものですが、実際に見たことがある人は、かなり少ないようです。最近は雨や曇りが多くてなかなか澄んだ星空はみられませんが、天気予報で晴れを確認して、朝早く起きて東空や南の空を仰ぐときには、みんなが寝静まっているときだけに、ひときわこれらの星の澄んだ光が心に入ってきます。
とくに、金星と火星、そして木星というとくに目立つ星たちが明け方にそろって東から南の空にかけてみられるというのは、今後かなり長期にわたって起こらないことですので、ぜひ一度は見て、特に金星と木星の澄んだ光を心に留めたいものです。