わたしはあなた方に、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を与えた。
だから、あなた方に害を加えるものは何一つない。


(ルカ十の十九より)

リストボタン 多様性のただ中にあって

自然界は実に多様性に富む。雲の一つ一つの姿、それは刻一刻と変わっていき、毎日変化している。地上の植物のすがたも一つ一つがすべて異なる。同じ木でもその葉は一つとして同じものはない。
人間も同様である。すべての人はそれぞれに固有の個性がある。顔かたち、感受性や、能力、愛好するもの、体力的な素質等々、千差万別である。
しかし、そのような多様性があるにもかかわらず、万人に通用するものであり、また万人が無意識的にでも求めているものがある。それが聖書に言われている愛だ。
愛という目で見るとき、あらゆる人間同士の差は薄れていく。年齢も、容姿、職業も、また友人も敵対する人も、老人や若者、また乳児も、また死の近い人であっても、どこか同じ存在として見えてくる。
さらに、周囲の植物や大空、星、さまざまの昆虫や動物なども、愛という目で見るときには、なにか共通のもので結ばれているのをほのかに感じるようになる。
それぞれが、オンリー ワン である。しかし、ばらばらになって一つ一つがあるのでなく、見えざる神の愛の御手によって大きく結ばれていると感じられてくる。
聖書で、最も大いなるものは愛だと言われた意味がここにもある。

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