大 中
山と渓谷と星
繰り返し見ても飽きることのない風景、それは山なみの姿と山間に流れる渓谷、そして天にある星々である。
堂々たる山々、いつ見ても変ることなき、そのすがた、そして、清い水の流れ、また闇に輝く星々。
いずれも、永遠の真理を象徴しているゆえに、飽きることがない。
山は、神の揺るぎない存在を、星はいのちの光を、そして山の谷川は、いのちの水を私たちに指し示している。
それらに心を開いて接するときには、たしかにそれらが私たちに伝わってくる。
人間はたえずその考え方も変化し、年齢によっても大きく変わっていく。その人間が作る組織や制度などもすべて変化していく。
わが家の前方に日々望まれる二百キロほども西へと連なる四国山地は、もう何万年を越えて存在してきたことであろう。
…あなたは、御力によって山々を堅く建て、力を帯びておられる。(詩篇六五の六)
…主に信頼する人々はシオンの山のようだ。ゆるぐことなく、とこしえにながらえる。(詩篇一二五の一)
数千年も昔から、山はこのように揺るぐことのないシンボルとして見つめられてきた。
そして動揺することの多い私たちも、主に固く結びつくときには、やはり山のように動かないものとされる。
この世のくらい谷であっても、そこにいのちの水が流れ、神の永遠の光が輝いている。私たちは神とキリストを信じるときには、そこからくみ取って飲み、いのちの光によって歩んでいくことができる。