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来信より
今までキリスト教関係の印刷物でも全くといってよいほど原発の危険性が語られたり、論じられてこなかったと思います。
こうした無関心や安全神話を信じきっていたということが、今日のような問題を生み出す土壌となっていたのです。
来信も次のように原発関係のことが多くありました。

・…このたびの震災については、地震と津波だけでも大変なのに原発という人災も加わり、現地の方のことを思うと、いたたまれない気持ちになります。…(原発の問題については)今からでも遅くはないと思って学んでいます。小出裕章さんの「非公式ブログ」のまとめなども、毎日目を通しています。誠実で原発のことに詳しい方なので、最も信頼できる情報源です。
先日、小出さんの研究室を取材した映像を見ていますと、聖書と思える本と田中正造の大きな写真がありました。神様を信じておられる方なのかも… と思いました。 「隠される 原子力と核の真実」小出裕章著を読みはじめました。 真実の情報源を得ながら、主に望みをおいて日々の生活を落ち着いたものにしたいと願っています。(関東の方)

・3・11大災害、特に福島原発災害に関する人災、安全デマについての私の感想や見解は全く吉村先生と同じです。全体を何度も熟読させていただきました。核兵器や原発は本当に現代のバベルの塔であると思います。
 3・27毎日新聞1面に、09年6月経済産業省審議会で巨大地震「貞観(じょうがん)地震」の近未来再来が勧告されていたにもかかわらず、東電は反発し、無視を続けていた旨の記事がスクープされていました。原発事故はこれを今まで推進を続けてきた自民党と東電のエゴによる人災です。
 現在我々日本人が、社会の価値観や仕組みを改め、神への愛と隣人愛(自由優先ではなく、収入格差の大幅縮小と助け合いの実行)の重要性を認識し、社会の仕組みの大きな変革を実行する絶好の機会が到来しているのに、これまで特権的に貧しい人々の犠牲に於いて自らの幸せを享受してきた一部の人々は原発社会を攝ナで復興して災害直前と全く同じ格差不平等社会を再建しようとしています。人間はなんと罪深いのでしょうか。…(九州の方)

・…インターネットのyoutubeで小出裕章氏の講演を聞いたり記事を読んだりして、原発の恐ろしさを改めて知らされていました。今まで自分が、いかに無知だったかも思い知りました。集会の人にも回して、少しでも共に学んでいきたいと思います。(関西の方)

・問題なのは、東京電力という企業だけではない。恥ずかしいことに、私は原子力発電所がいかに危険なものか知らないできたが、原子力を専門とする科学者は十分に理解していたはずである。
しかし、…原子力ムラと言われてきた原子力科学者の大部分の人たちは、原発には問題がない、と言い続けてきた推進派の人たちである。他方、原発は大きな危険を抱えていると警告し反対してきた科学者は昇進や研究費で差別を受けてきたという。…(東北の方、これは個人的来信でなく、印刷物の引用。)

・…今号は、特に、原発、放射能のことに関しての情報、過去における貴兄の論考が掲載されてありましたが、このような事態になったことを主の御前に畏れ、この重大性にふるえる思いがあります。
今月号の「憲法9条と原発」の記事を、集会の教友にもコピーをとって送りました。(関東の方)

・「プルトニウム」についての高木仁三郎著の本(*)を読みました。こんな重大事故が発生しなければ原発のことすら、無知のままでー 自分の生活に密着しているにも関わらずー生活していました。
「知らない」というのは、罪だなと思います。何に関しても…。 原発の危険性を語ってきた科学者たちの名前も教えてもらったので、調べて本を読んでみます。(関西の方)
(*)「プルトニウムの恐怖」岩波書店刊

訂正
・2頁4段目左11行 後半→広範
・30頁2段目左5行 意図的無私→意図的無視
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