詩集第二十二集
キリエ・エレイソン 主よ 憐れんでください 貝出 久美子 二〇二〇年八月一日 |
キリエ・エレイソン
主よ 憐れんでください |
目次 | |||
風のない日 煙突からまっすぐに煙が天に上る わたしの心よ 魂よ、祈りよ、思いよ、願いよ あの煙のように まっすぐに天に向かえ!
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主が わたしの手を取っていてくださる でも、わたしは、自分勝手に生きようとして 手を振り払うときがある 主がわたしの服をつかんでいてくださる でも、わたしは気が付かないで 自分勝手に走っていく そして、転んで痛い思いをする そうだ 主がわたしの服をひっぱってくださっているから 転んだのだ それ以上、走って離れてはいけないと。
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どうしたらいいか わからないときには わかるまで 神様にきいてみる
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この世の退廃と享楽の中に笑う者たちに うんざりする気持ちが出てきてしまうことがある しかし それではお前はどこから救われたのか わたしは、自分にうんざりしていた しかし、主は、わたしを見捨てなかった 忘れてはいけない わたしは、どこから救われたのかということ
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ヒガンバナのつぼみ 心を一つにして 祈りながら 咲く
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ゆるしてくださる方がいる みつめてくださる方がいる 大丈夫と 言って下さる方がいる 神様に目を背けたり 従えなかったり サタンに目をくらまされたり わたしは本当に弱い しかし そんなときでもじっと見つめて 振り返るのを 待っていてくださる方がいる
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罪の世のかなしみ かわらない現実の中で 静かに立ち 現実の向こうにおられる キリストを見つめる
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波のように 不安や思い煩いが押し寄せてきたときには 決して、他のことで気を紛らわせてはいけない ただ、神に向かえ 息を止めて造り主に向かえ 神は、沈黙されても無視はされない 注ぎだす心を主は受け止めて下さる 重い雲の覆う時には 神に向かえ 応えて下さるまで神に向かえ。
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どれだけのことを赦してもらいながら わたしは人を裁いているのだろう
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畑の野菜が 陽の光を受けて並んでいる わたしも並んで 主のひかりを受ける 一緒に実らせて下さい
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今、どんな時代の どんなところに置かれているとしても ここは 主の聖なる地 履き物を脱ぎ主の祭壇の前にひざまずき キリストを見上げて きょうを生きよう
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わたしの息子たちが たいせつな息子たちが小さかったころ わたしは、何も見えていなくて ずいぶん傷つけてしまった そんなことばかりが思い出されるこの頃 心が痛む どんなに願っても時間は戻らない しかし、わたしがつけたその傷を 癒してくださる方がいる 取り返しがつかないことが 取り返しがつくのだ 主よ どうか、来てください わたしがつけた心の傷を どうか癒し、お救い下さい
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神様がわたしに 何度言っても わからないから 痛みを与えられた この痛みこそが 神の愛だ
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おなかが痛い時 おなかにキリストがおられる 腰が痛い時 腰にキリストがおられる わたしを呼べ!と キリストがおられる
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サタンが攻撃に来る 罪がわたしを引っ張る 平安に過ごしたいと願うわたしに 何者かの力が襲ってくる 心身の不調 思いがけない出来事 重荷 それは姿や形を変えて迫ってくる 壁にまで追い詰められた時 ただ主に叫ぶ そのとき キリストは壁を壊して 道を造られる
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閉じられた窓を開けると さっと風が入るように 心の窓を開けて天を見上げると 入ってくる風がある いいんだよ すべてわかっている そのままでいいのだと 心に風が入ってくる
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わが愛におれ 何かをすることばかり考えるのではなく まず わが愛におれ 喜びと平安に包まれよ すべてはここから。 わが愛におれ
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主が、身代わりに罪を負ってくださったというのに わたしはわたしを裁き続ける 主が、高価で尊いと言ってくださるのに わたしはダメだと自分に言う 注がれたキリストの十字架の血 あがなわれた者 罪の赦し 神の愛 信じて受け取れ
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困ったことの中に 与えられることがある 助けられたり 分かり合えたり 支えられたり 慰められたり それは 困ったことがなければわからなかった 神様は最善しかなさらない
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イチョウ並木 金色に輝き わたしを励ます たいへんな一日だけど 神様がついている
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この地球のどこか 遠くで 近くで 苦しくてもがいている 誰かのところに 主よいま どうかあなたが触れてください あの日 わたしに触れてくださったように
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礼拝場から外に出て 広い道に出たら そこは、この世の世界 ここで 生きて進んでいくのだ
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主の御声を切に求めて 聖書を読むとき たった一行のみ言葉が 確かにわたしに語りかけ 問題が何も解決していないのに 大丈夫と思えてくる
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信仰の友と 心を合わせて祈るとき 風が流れる 祈り終えて別れても 風は心に 吹き続けている
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主よ 憐れんでくださいと祈る 何度でも祈る 主の憐みは 枯れることのない泉 この水がなければ 生きていけない
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いろいろな困難がおこるけれど 主は わたしを見放さない 御業をわたしの内に始められた方は 最後まで わたしを助け導き続けて下さる どこまでも信じていこう 行き着く先は 光の中の天のわが家
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小さな詩集が二十二集めとなりました 昨日も今日も変わることなく共にいて下さる主の憐みに感謝します 詩集を手にしてくださった皆様の上に 神様の祝福が豊かにありますように 貝出 久美子 (徳島聖書キリスト集会員) |