今月の聖句

主はあなたの呼ぶ声に答えて、必ず恵みを与えられる。
主がそれを聞いて、直ちに答えてくださる。
(イザヤ書三十・19)

結び付けること、壊すこと 2000\3

 私たちが真理そのものに結びつくほど、私たちの存在そのものがよきものを結び付ける役割を果たすことができるようになる。たとえいかにその程度が少なくとも、そのような方向へと導かれる。それは真理そのものがよきものを結び付ける働きがあるからだ。
 しかし、真理から離れるとき、自分中心になるとき、必ずそのまわりで何かよいものが壊れていく。
 例えば、真理そのものである主イエスに強く結びつくなら、私たちは神の国にあるよきもの、清いものへと心は結び付けられるようになる。また、それまで無関心であった人、あるいは、自分にはいやな相手であっても、そうした人に対しても何らかの祈りをもっていこうとするようになる。
 祈りこそは、最も人を近づけるものだ。敵対する人でももし、私たちが祈ることができたら、その人とあるよき結びつきが生じたということになる。
 また、まわりの自然に対しても、真理そのものの神が創造したゆえに、身近に感じるようになって、自然の世界とも結びつきは強まっていく。
 逆に私たちが自分中心、自分の利益をまず第一に求めたり、自分のことを自慢したり傲慢になって人を見下したりすると、確実にそこでよい人間関係は壊れていく。それだけでなく、自分のなかのよい部分も弱くなっていく。
 自分の利益や名声、他人からの賛辞を求める心が強くなればなるほど、神の創造した清い自然などは心に入らなくなる。なぜなら、そうした自然はただ黙していて、なんら人間を讃えたり、金儲けとは関係がないからである。
 キリストは人類の歴史の上で、最も多くの人たちを深く結び付けてきた。国籍や人種の別、病人や弱者であろうと健康な者であろうと、また年齢や社会的な、地位の上下などあらゆる差別とか壁を越えて結び付ける働きをしてきた。
 そしてキリストの最大の結び付けるはたらきは、本来、永遠に死という現実によって永久に生命から引き離される運命にあった人間を、神の永遠の命に結び付けて下さったことにある。
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