近くの山で時おり見付かることがありますが、どこにでもあるものではありません。
市街地に近いところの平地(徳島県)では四国最大の河川である、吉野川の堤防で、一部の地域には見られます。
こころを惹く青い花をつぎつぎと咲かせていくので、多くの人に好まれる花です。
以前、写真雑誌の表紙に大写しでこの花が掲載されていたのが思い出されます。
ちょうど6月の梅雨のころに咲いていて、空模様が曇っていても、山を歩いていて時折この花を見つけると、さわやかな気持ちになったものです。野草のうち、青い花、青紫の花は空の青や海の青と同様に、清さと深さを合わせて感じさせるものがあります。
なお、この花が終わった後の花穂には、強力な利尿作用があり、膀胱炎に対して用いられ、薬草として知られています。 靫草(うつぼぐさ)は花穂(かすい)の形が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ているから。
カコソウ(夏枯草)とも言われるのは、花穂が枯れると黒くなるからです。
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