ウコンウツギ (スイカズラ科) 北海道 大雪山(黒岳)2009.7.21(この写真) ウコンウツギの群生(手前の白い花はカラマツソウ)(次の写真) |
この花は、大雪山(黒岳)の標高1500メートルあたりから、咲いています。私は、44年前の夏、この写真の撮影時期とほぼ同じときに大雪山系を縦走したのですが、そのときには今のように植物についての知識もなく、さらに、ロープウェイやリフトもなく、ふもとから重いリュックを背負って長距離を登っていかねばならなかったため、ゆっくり草花を味わうゆとりが持てなかったのです。 しかし、今回は、リフトを降りたところにすぐ咲いていて、私の目に最初に強く入ってきた花でした。そこからだいぶ登っていくと、下の写真のように山の斜面に大群落を見せていて、北の高山の厳しい環境を喜んで咲き、創造主たる神への賛美を繰り広げているように感じたのです。 この植物の名前にある ウコン(鬱金)とは、インドなどの熱帯アジア原産の多年草で、ショウガの仲間です。その根茎を薬用、また香辛料や染料として古くから利用されてきました。このウコンで染めた色は深みのある黄色です。そこから、このウツギの名前も作られています。なお、桜の仲間にも、ウコンといって黄色の花を咲かせるものがあります。「ウコン色の花を咲かせるウツギ」
といった意味です。 |