休憩室 2002/4
○なぜ、バラ科なのですか?
サクラやウメはバラ科なので、アンズもきっとバラ科でしょう。何でバラ科なのでしょう、と毎年思います。全然バラと似ていないから。学者達の考える事は分からないとよく思います。(大阪の読者から)
・大阪のある方からの質問です。私たちが神の創造された自然に向かうとき、深く知るほどに奥がいくらでも深いのを知らされます。サクラやウメがバラと似ていないのに、どうして同じバラ科なのか、というようなことも、実はより深く観察すると、確かに似ているのです。
バラというとき、華麗な大型の園芸のバラを思い出しますが、野生のバラが元にあります。野生のバラとして代表的なのが、ノイバラ(野イバラ)であり、ほかにテリハノイバラ(照り葉
野イバラ)もあります。ふつうに野バラといっているのはこれらを指すことが多いのです。このノイバラの花とウメやサクラの花を比べると確かに外見的にも似ていると感じるはずです。
さらに細かく見ると、バラ科では、葉が互生(*)すること、托葉(**)があること、花が両性(おしべとめしべがある)、かつ放射対照であること、さらに、がくは5枚、で花弁(花びら)も同数、つまり5枚あること、そして雄しべは多数ある。(10〜20本)などといった共通点があるのです。つまり、よく似ているのです。
花の色、葉の形、大きさ、などがずいぶん違っていても、上のような共通点によって同じグループの植物だとわかるのです。
このようなより詳しい自然(植物)に関する知識も、いっそうそれらを創造された神への思いを強めてくれることにつながります。自然に関する知識も私たちが信仰なければ、自慢とか誇りにつながることが多いのですが、それらの奥深い自然の背後に、神の御手があることをつねに思うとき、神の栄光をたたえる心へとつながっていきます。
(*)ゴセイ 植物の葉が茎の各節に一葉ずつ付いている。
(**)タクヨウ 葉の付け根にある葉のようなもの。
○五つの惑星が並ぶ!
四月中旬から五月中旬頃まで、水星、金星、火星、木星、土星が並んで見えるというめずらしい状態になります。ただし、水星は太陽にごく近いので、晴れている時、注意深く西の空を見ていないと見つけることはできません。これらのうち、金星と木星は強い輝きなので、晴れてさえいれば、必ず見つけることができます。夕方の西の空の低いところに強い輝きで光っているのが金星です。それよりもっと高いところに見える強い輝きの星が木星です。この二つはまずだれでもが夕方薄暗くなろうとするころに西の空をみるとわかるはずです。