返舟だより 2003/3
○文集「野の花」についての来信から
…「はこ舟」や文集「野の花」をお送り下さいまして本当にありがとうございました。読み通すのに日時がかかり、お礼の応答が遅くなり申し訳なく存じております。殊に、文集に収められた文の数々に表された、信仰の喜び、感謝、希望…が皆様お一人おひとりの文面に溢れ、小生も励まされ、喜び、反省することしきりでございました。… (関東地方の方)
○会社を支えたもの(最近の来信より)
…企業も私は根本精神は心をこめて、よき製品をつくり、それを廉価で販売すること、しかし企業努力、創意工夫は必要と思います。しかし、そうした縁の下の力持ちばかりでは、押しつぶされてゆくのでしょうか。私は私の里が、呉服の製造卸でしたが、親族の者が染め物の指導の方を担当し、心を込めていい商品を作ってきました。利益よりもまず、能力と体を精一杯使って心を込めて、いい色のいい製品を作ることにかけてきました。
その結果、この不況下に昨年、黒字で借金も一銭もなく、(経営していた親族の者が高齢となったので)会社を終えることが出来、会社は○○会社や他の何社かが株を買って引き継ぐことができたのです。本当にこつこつと、ただ、みんなが着て喜ぶいい物をと、心をこめてしたことが神様が支えてくださったと嬉しいでした。(その着物は○○会社の全国のデパートでのブランド商品となっていたものでした)
一人一人が、自分の利益、目先の利益よりも本質的なことに目を向けて、地道に働けばと思うのです。愛真高校の目標に心から同感しつつ、こうした小さな働きや動きがいつかみのる日を心から神様に祈ります。…(関西の読者の方より)
○会社や国家社会では、個人の真実な心などが通用しない、駆け引きや策略、偽りが当然なのだという議論はよく耳にします。現在のような戦争の前触れのような状況になってくるといっそう国同士もそうした不真実な駆け引きをもって自国だけの利益を第一にしようとしています。外交ではいかにたくみに嘘をも用いるかだなどということをいう政治家もいます。しかし、そうしたことはすべて神を知らないことからきます。主イエスはそうした言動について、「あなた方は聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。」(マタイ二二・29)と言われるでありましょう。